健康の源
看護部長 伊東 信子
私は平成28年10月より現職位に就任いたしました。地域に根ざした病院として、さらに信頼される病院づくりに貢献していきたいと思っております。
厚生労働省によりますと2017年の日本人の「平均寿命」は、男性が81.09歳で女性が87.26歳となりました。また介護を受けたり寝たきりになったりせず日常生活を送れる期間を示す「健康寿命」が、2016年は男性72.14歳で女性が74.79歳でした。「平均寿命」と「健康寿命」の差は、介護などが必要となる期間であり、家族の負担や社会的な負担を減らすためにも、この差を縮めることが必要とされています。「健康寿命」を延ばすために、生活習慣改善や適度な運動を心がけることが大切であるといわれています。
私は今まで出産の時以外は入院したことがなく、風邪をひいても薬に頼ることなく自己治癒力で改善していました。しかし2年前母が胸部大動脈解離で他界したことから、遺伝的なものがあるので予防的に内服したほうが良いと先生からの勧めがありました。その時から薬のお世話になっています。お蔭様で安心して生活することが出来ています。
私は岩手の農村で育ちました。子供の頃、ほとんどの食材は自家製でした。野菜や米は勿論の事、味噌・醤油・豆腐・マヨネーズに至るまで手作りをしていました。今思えば、自然の中で自然の食べ物を食していたから健康でいられるのかもしれません。今は味噌などを手作りすることはありませんが、年齢的に素材を活かした料理が好きになっています。特にある出汁を使った料理は調味料が殆ど無くとも美味しくいただけます。また適度な運動として、ささやかではありますが日々階段を使用しています。その結果かどうか分りませんが、血管年齢が昨年は実年齢のかなり上でしたが、今年は実年齢より約10歳下となりました。
私がこれまで健康で看護師を続けることが出来ているのは、患者さんやご家族の方々から頂く笑顔と感謝の言葉があったからだと思います。そして今は、看護師長が生き生きと働く姿、その看護師長越しに居る看護職員の成長、その職員越しに見える患者さんの笑顔があるからだと思っています。皆様方には本当に感謝しています。
これからも精進して参りますのでどうぞよろしくお願い致します。