薬局だより
インフルエンザ予防について
薬局 薬剤師 早坂 和也
今回は、正しい「手洗い」・「うがい」を身につけ、インフルエンザを予防しましょう。
手洗い
インフルエンザウィルスの大部分は飛沫感染によって広がります。「飛沫」とは、人の咳やくしゃみに伴って発生する唾等のしぶきのことです。大部分は飛沫感染ですが、ウィルスがついた手で食事をしたり、手を鼻や口に持っていったりすることでも、ウィルスは体内へ侵入し、感染を引き起こします。インフルエンザウィルスは水に溶けにくく油に溶けやすいため、石鹸での手洗いで、ある程度除去できます。そのため、水洗いだけでなく、石鹸での手洗いが推奨されます。また、アルコールやヨウ素系薬剤の使用も効果的です。
手洗い
方法
1.流水で汚れを落としてから、石鹸を泡立てる
2.手の甲・手のひらから、親指、指の付け根、指と指の間を丁寧に洗う
3.手のひらをひっかくようにして、爪の隙間を洗う
4.10秒から15秒以上もみ洗いをする
5.流水で泡を完全にすすぎ流し、清潔なタオルで拭く
うがい
うがいは、水道水だけで充分な効果が期待できる場合がありますが、基本的にはうがい薬などを使用した方が良いでしょう。外から侵入するウィルスを防ぐ「扁桃腺」は、ウィルスの影響で炎症を起こしやすいため、こまめにうがいをする必要があります。
うがいの
方法
1.強くうがいをして、口の中に残った食べ物を取り除く
2.上を向いて喉の奥まで水(うがい薬)が届くように、15秒程うがいをする
※2のうがいを、何度か繰り返す