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視力検査について
健診センター 看護師 佐藤 史穂
今回は健康診断で行われる目の検査についてお話します。
健康診断で行う目の検査には「視力検査」「眼圧検査」「眼底検査」などがあります。
<視力検査>
視力検査は、健康診断で行われる目の検査としては最も基本的なもので、視力低下が生じていないかチェックをします。基準値は裸眼視力が1.0~1.2あれば良好です。 なお、運転免許を取得するには、両眼、矯正視力(眼鏡やコンタクトレンズを着用)で0.7以上が必要です。
<眼圧検査>
球の内圧を「眼圧」といいます。「眼圧検査」は空気眼圧計(非接触眼圧計)で測定することが多く、空気を角膜に向けて噴射し、角膜の一定面積をへこませるのに要する時間から眼圧を測定します。
<眼底検査>
瞳孔から入った光が突き当たる眼球内の奥の部分を「眼底」といいます。眼底検査では、目に光をあてて、瞳孔から眼底をのぞきその状態を観察します。調べているのは眼底の網膜や視神経乳頭、血管の状態、出血の状態、白斑(血管からしみ出た血液成分が網膜に沈着して生じる白い濁り)などです。糖尿病、高血圧、動脈硬化が原因で眼底に異常が現れることもあります。
Q&A
Q.眼圧が高いと言われました。自覚症状はないのですがどんな目の異常があるのですか?
A.眼圧検査で眼圧が10~20mmHgであれば「正常眼圧」とされますが、21mmHg以上であれば「高眼圧」と判定されます。高眼圧の場合、緑内障の可能性があるため、目立った症状がない場合でも一度眼科を受診する事をお勧めします。