【宮城県岩沼市】24時間救急診療を提供できる救急指定病院。土曜診療も受付可。
宮城県岩沼市 社会法人将道会 総合南東北病院-救急指定病院-

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広報誌「みな・みな・ねっと」

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「眠れぬ夜」に思うこと~正しい知識で眠りとつきあう~

脳神経内科 齋藤 早紀

 「眠れないので薬を出して下さい」眠れぬ夜を経験したことがある方は多いと思いますが、中には、世間に広まる誤った知識故に自身を不眠症と考えたり、安易に睡眠薬の処方を希望されたりする患者様もいらっしゃるのが現状です。

 不眠症は、①眠る機会や環境が適切であるにも関わらず ②睡眠の開始と持続、安定性、あるいは質に持続的な障害が認められ ③その結果何らかの日中の障害を来す場合に定義されます。最適な睡眠時間には個人差があり、日中の活動に影響が出ないのであれば、「眠れない」としても不眠症ではないのです(所謂ショートスリーパーかもしれません)。 週に3回以上かつ3ヶ月以上①?③を満たしたとき、治療が必要と考えられます。治療として初めにすべきことは、睡眠衛生を実践することです。睡眠衛生とは、睡眠に関連する問題を解消し、睡眠の質や量を向上させることを目的とした入眠方法や睡眠環境を整える方法のことです。 具体的には、睡眠時間の長さに拘らない、眠る2時間前にはTVやスマートフォン等の光刺激を避ける、眠る4時間前からカフェイン摂取や喫煙を避ける、眠くなってから寝床に入る、眠れない時は寝床から出る、寝酒をしない、起床時間を一定にして朝日を浴びる、朝食をとる、適度な運動をする、などが挙げられます。 本来、睡眠薬での治療は「睡眠衛生を実践しても効果が不十分」と判断されて初めて行うものなのです。また、基本的に睡眠薬は「やめる前提」で始めるもので、漫然と飲み続けるのは推奨されていません。副作用としては、日中まで眠気を引きずったり、薬剤によって物忘れなどの認知機能低下、脱力、依存などが強く出たり、など個人差があります。 また、自己判断で急に中断すると、内服前より眠れなくなることもあります。近年は副作用が少ない薬剤も発売されてきてはいますが、睡眠薬も一長一短なのです。

 非薬物治療にしても薬物治療にしても、最も大切なのは正しい知識を持つことだと思います。そして、「眠れない」と悩んでいる方は、まずは前述の睡眠衛生を一週間実践してみることをお勧めします。例え効果を感じられなくても、現状維持であるだけで不利益があるわけではないのですから!その上で不眠症状が続く際には、是非医師へご相談下さい。

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