薬局だより
苦い薬の飲み方について
薬局 薬剤師 菅生 亮太
薬を飲んでいて苦くて飲みにくいと感じたことはありませんか?今回はそのような薬の飲み方についてお話しします。
苦みの感じ方と苦みを感じなくさせる方法
舌には苦味を感じる受容体があり、その受容体と苦み成分が結合することにより苦みを感じます。苦味を感じにくくする方法は主に3つあります。
(1)容体と苦み成分が結合しないように苦み成分を覆ってしまう。(コーティング)
(2)味の濃いもので苦みを感じにくくさせる。
(3)冷たいもので感覚を麻痺させて苦味を感じにくくさせる。
主な服用補助食品と特徴
苦味を感じにくくさせる服用補助食品の一部をご紹介します。
1.アイスクリーム
味が濃く、冷たいため苦味を感じにくくさせます。
2.プリン
甘味が強く、カラメルの苦みにより薬の苦みが目立ちにくくなります。
3.チョコレート、ココア
味が濃く、酸味を感じにくくさせます。
4.バナナ
香りが強く、味や匂いを感じにくくさせます。
最後に
上記で示した服用補助食品でも、お薬によっては飲みにくさが変わらない、飲みにくくなる場合があります。また、飲み合わせによってはお薬の効果が変化することもありますので飲みにくいと感じたら、まずはお気軽に薬剤師までご相談ください。