薬局だより
一般用医薬品について
薬局 薬剤師 佐藤 夏美
先月は医療用医薬品と一般用医薬品の違いについて説明しました。今回は一般用医薬品について、更に詳しくお話ししたいと思います。一般用医薬品にはリスクに応じた3つの区分があります。
●第一類医薬品…
安全性上、特に注意を要するもの。薬剤師の説明がなされないまま購入に至らないよう、すぐには手の届かない場所に陳列などすることとされています。販売は薬剤師に限られており、販売店では、情報を提供する場所において対面で、書面による情報提供が義務付けられています。
●第二類医薬品…
安全性上、注意を要するもの。またこの中で、より注意を要するものは「指定第二類医薬品」となっています。第二類医薬品には、主なかぜ薬や解熱剤、鎮痛剤など日常生活で必要性の高い製品が多くあります。薬剤師または登録販売者からの情報提供は努力義務となっています。
●第三類医薬品…
第一類医薬品や第二類医薬品に相当するもの以外の一般用医薬品。
また、医療用医薬品として長い間使用され、安全性が十分に確認された薬の中には、一般用医薬品として販売が可能になったものもあります。これは「スイッチOTC医薬品」と呼ばれています。しかしながら、もとは医療用医薬品であった効き目の強い薬ですから、使い方や効果など薬のことをよく理解した上で使うことが大切です。このような薬もあることから、購入する時は薬剤師または登録販売者と相談して自分に合った薬を選びましょう。