【宮城県岩沼市】24時間救急診療を提供できる救急指定病院。土曜診療も受付可。
宮城県岩沼市 社会法人将道会 総合南東北病院-救急指定病院-

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広報誌「みな・みな・ねっと」

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薬局だより

新しい痛風のお薬 ― 腎臓への負担が減少 ―

薬局 薬剤師 東 宏子

 痛風という病気は耳にしたことがあると思いますが、今回は新しい作用を持ったお薬を中心に痛風についてお話しします。

痛風とは?

 尿酸が体の中にたまり、それが結晶になって激しい関節炎を伴う病気です。尿酸は食事や飲酒、ストレス、激しい運動などで上昇します。また、痛風が起きる前は血液の尿酸値が高い状態が長く続きます。これを高尿酸血症と言います。放置すると、ある日突然、足の親指の付け根などの関節が赤く腫れて痛み出します。発作的な症状なので痛風発作と呼びますが、大抵1週間から10日経つと次第に治まり、しばらくすると全く症状がなくなります。

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高尿酸血症・痛風の治療

 痛風の治療は痛風関節炎の治療と、その背景にある高尿酸血症の治療の2つに大別されます。前者は急性あるいは慢性の炎症を消退させることが目的であり、後者に対しては、生活習慣改善や尿酸降下薬による薬物治療が行われます。

 尿酸降下薬には尿酸を出しやすくする薬と尿酸の生成を抑える薬があります。尿酸を出しやすくする薬にはベンズブロマロン(商品名:ユリノーム)、プロベネシド(商品名:ベネシッド)などがあり、尿酸の生成を抑える薬としてはアロプリノール(商品名:ザイロリック、アロプリノール)に加え、新しい作用があるフェブキソスタット(商品名:フェブリク)やトピロキソスタット(商品名:ウリアデック、トピロリック)などが使用可能となりました。

新しい作用を持つお薬について

 新しい薬であるフェブキソスタット、トピロキソスタットは、尿酸を体内で生成する酵素であるキサンチンオキシダーゼの働きを阻害する薬です。もともとあった尿酸の生成を抑える薬のアロプリノールも同じ酵素を阻害しますが、阻害のメカニズムと投与後の代謝・排泄経路が異なるため、腎機能が低下している患者さんが服用する際は注意が必要でした。新しい薬は、肝臓で代謝された後、便中と尿中にバランスよく排泄されるため、腎臓に負担をかけません。そのため、腎機能が低下した患者さんでも服用しやすくなりました。また、国内で初めて「痛風・高尿酸血症」の適応を取り、合併症のない高尿酸血症(※)のみの患者さんでも服用が可能となっています。

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高尿酸血症は、痛風や尿路結石、腎障害を引き起こすだけでなく、高血圧や糖尿病などの生活習慣病やメタボリックシンドロームと合併し、心筋梗塞や脳卒中のリスクとなる可能性も指摘されているため、積極的な治療が望ましいとされています。健診等で指摘された場合は医療機関を受診しましょう。

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