ワンポイントリハビリ
深呼吸をしましょう
リハビリテーション科 理学療法士 冨澤 義志
疲れて一息ついた時、深呼吸していませんか?何気なく行っている深呼吸ですが、リラックスするだけでなく、胸・肩・背中・お腹の筋肉をたくさん使い、背筋を伸ばす効果もあります。普段の呼吸を行っているだけでは、胸の動きは小さく、背筋は伸びずに背中が丸くなってしまいます。このように、普段の呼吸が姿勢へ影響を与えているのです。良い姿勢を保つためにも深呼吸をたくさんしましょう。
◇そこで、簡単にできる深呼吸の方法を紹介します。
①仰向けに寝た状態で両足の膝を立て、両手をお腹の上に当てます。両手でお腹がふくらむのを感じながら、鼻から息を大きく吸い込みます。十分に息を吸い込んだら、「これ以上、はくことができない」というところまで、口から勢いよく息を全部はき切ります。これでお腹の奥の筋肉を鍛え、良い姿勢を保つことができます。
②立った状態で、両手を前に挙げながら、鼻から大きく息を吸います。できるだけ上まで挙げた後、息を吸い続けながら腕を後ろへ回します。この時、胸を大きく開き、背筋が伸びるようにしてください。十分に息を吸い込んだところで、口からゆっくりと息をはきながら、腕をおろします。息をたくさん吸ってはけたことを実感しながら行いましょう。
※特に、回数に決まりはありません。少ない回数でも良いので、無理のない範囲で長く続けられるようにしましょう。