【宮城県岩沼市】24時間救急診療を提供できる救急指定病院。土曜診療も受付可。
宮城県岩沼市 社会法人将道会 総合南東北病院-救急指定病院-

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広報誌「みな・みな・ねっと」

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ワンポイントリハビリ

高齢者のための転倒予防~身体機能の変化~

リハビリテーション科 理学療法士 佐藤 孝平

 筋力が低下すると、日常生活場面で段差につまずくなどの不慮の事故が起きやすくなり、転倒・骨折を招いてしまいます。そこで今回は、加齢によって筋力低下を引き起こしやすい筋肉について説明したいと思います。

 転倒を予防するためには、抗重力筋と呼ばれる筋肉を鍛えることが重要です。高齢者の筋力低下は、歩行や立ち座りといった基本的な動作に強く影響します。抗重力筋は日常生活動作の基盤となる筋肉であり、QOL(Quality Of Life:生活の質)に大きく関わる筋肉です。加齢による筋力低下が著しいとされている抗重力筋の種類は、「上体を支える腹筋群と背筋群」「膝を伸ばす働きをする太もも前の大腿四頭筋」「太ももを後方に振る働きをするお尻の大殿筋」があげられます。これらの筋肉は重力に対して立位の姿勢を維持する働きをすることから、「姿勢維持筋」とも呼ばれています。

 加齢による筋力の低下は深刻な問題であり、それによって日常生活にも支障が出ることがあります。加齢に伴う筋肉の萎縮のことを廃用性筋萎縮症、英語で「サルコペニア」と言います。

 しかしこのサルコペニアは運動で予防することができます。それは、筋肉は鍛えることで何歳になってからでも強く大きく発達させることができるからです。サルコペニアの防止にはウォーキングやジョギングなどの運動や、普段から活動的に生活することが何よりも重要です。さらに高い効果を得るためにはレジスタンス運動を行うとよいでしょう。レジスタンス運動とは、鍛えたい筋肉に負荷をかけた動作を繰り返し行う運動のことです。スクワットや腹筋運動などが例に挙げられます。

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 レジスタンス運動を行うことも重要ですが、何よりも日常の身体活動を活発にして元気よく過ごすこと、筋肉を日常からしっかりと使っていくことがサルコペニア・転倒の予防のために非常に大切になります。

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