ワンポイントリハビリ
変形性膝関節症の筋トレ part2
リハビリテーション科 理学療法士 小原 陽子
変形性膝関節症は、膝の変形や痛みにより活動が制限される病態であることから、膝への負担を軽減するための体重管理や継続的な運動が重要となります。太もも前面の筋肉(大腿四頭筋)をはじめ、脚の筋力増強運動は、安静時・動作時の疼痛を軽減させ、関節の動き、筋力、歩く能力を向上させると言われています。
みな・みな・ねっと2015年2月号に引き続き、自宅で簡単にできる大腿四頭筋を鍛える別の方法(基礎・応用)を紹介します。(バックナンバーは当院HPからご覧頂けます。)
~基礎編~
①椅子に座ります。
②4秒かけて膝をまっすぐ伸ばし、4秒かけて膝を曲げます。
※膝を伸ばす時はつま先を上に向けましょう。
○回数:10回=1セットを1~2回から始めましょう。
~応用編~ ゴムバンドを使用
①椅子に座ります。
②足首と椅子をゴムバンドで結びます。
③4秒かけて膝をまっすぐ伸ばし、4秒かけて膝を曲げます。
※膝を伸ばす時はつま先を上に向けましょう。
○回数:10回=1セットを1~2回から始めましょう。
ゴムバンドとは、ゴム製のトレーニング用バンドです。ゴムの抵抗を負荷として利用し、筋力トレーニングなどを行います。
一般的にリハビリで用いられているのはセラバンド(株式会社D&M)という商品です。色によって強度が異なり、全8色あります。
運動の
ポイント
●ゆっくりと反動をつけずに行いましょう。
●痛みが強い場合もしくは痛みが強くなる場合は、中止するなど無理して行わないでください。
●ゴムバンドの強さは「やや強い」と感じるぐらいが目安となります。
●かかりつけ医、医師の診察を受けている場合は医師の指示に従って行いましょう。