薬剤科だより
総合感冒薬について
薬剤科 薬剤師 寺川 友貴
「鼻水、のどの痛み、咳の症状がつらい。すべての症状をとにかく何とかしたい。」
そのような時に市販の風邪薬を服用される方もいらっしゃると思います。今回は市販の風邪薬を使用する際の注意事項についてご説明します。
【注意すべき市販薬の一例】
・解熱鎮痛剤
・鼻炎薬
・アレルギー薬
・せき止め薬
・胃腸薬
・乗り物酔い薬
・便秘薬
・鎮静薬 など
総合感冒薬の『感冒』とは、鼻やのどの粘膜に炎症が生じている状態の総称です。この炎症によって発熱やのどの痛み、鼻水、せき、たんなどさまざまな風邪症状が起こります。総合感冒薬にはこれらの風邪症状に対応できるように、数種類の成分が配合されています。
総合感冒薬はさまざまな風邪症状に対応できる便利な薬です。しかし、多くの成分が配合されているからこそ、病院で処方された薬や他の市販薬の成分が重複し、思わぬ副作用が出る可能性もあります。
そのため、他に服用している市販薬がある場合には、薬剤師や登録販売者に相談してみましょう。
【参考文献】総合感冒薬とは。配合成分や市販薬を選ぶ際の注意点を紹介 https://otc-select.com/article/common-cold-medicine/
