ワンポイントリハビリ
冬場の運動不足に~筋力トレーニング編~
リハビリテーション科 理学療法士 藤村 泰志
1.冬のトレーニングの効果
「基礎代謝」という言葉を聞いたことがありますでしょうか。基礎代謝は安静に横たわっているときに必要とされる最小限のエネルギーのことを言います。1日当たりの基礎代謝量は成年男子 1300~1600kcal、成年女子 1100~1200kcal 程度であり、これは1日に消費されるエネルギーの約6割を占めます。 基礎代謝は脂肪質の人に比べ、筋肉質の人の方が多いです。また季節によっても変化し、一般的に夏に比べ冬は基礎代謝が多くなります。従って基礎代謝の多い冬に運動する事で運動不足の改善だけでなく、効率的な脂肪燃焼にもつながってきます。冬こそダイエットに最適な季節と言えるかもしれません。
2.座った姿勢で行う運動
① 足踏み(足の付け根の筋肉)

※体が後ろへ倒れないように注意してください。
3.立った姿勢で行う運動
① 立ち座りの運動(お尻・太ももの筋肉)

② かかと上げ(ふくらはぎの筋肉)

※椅子の背もたれやテーブルなどにつかまって行いましょう。
翌日に疲労が残らない程度の回数がひとつの目安です。疲労感やその日の体調に合わせ回数を調整してください。
また、寒さの落ち着いた時期には、感染症対策を万全にした上で、外でのウォーキングを行うなど、生活の中に運動を取り入れていきましょう。
※整形外科的疾患等がある方は、主治医にご相談頂き可能な範囲で行うようにしてください。