薬剤科だより
目薬の正しい使用方法について②
薬剤科 薬剤師 元木 綾
前回に引き続き、今回も正しい目薬の使用方法についてご紹介したいと思います。
正しい眼軟膏の使用手順
①塗布する前に石鹸と流水でしっかり手を洗います。
②下まぶたを軽く下に引き、チューブを少し押して、下まぶた内側に薬を付けます。
※塗布部位に指示がある場合はそれに従いましょう。
他の方法:清潔な綿棒にチューブから軟膏を少し取り、下まぶたを軽く下に引いて付ける方法もあります。
③目からあふれた軟膏は清潔なティッシュ又はガーゼでふき取りましょう。
④塗布後はまばたきをせず、まぶたを閉じ、軟膏が溶けて全体に広がるまでしばらく待ちます。
⑤使用後はキャップをしっかり閉め、保管しましょう。
その他の注意点
①懸濁性の点眼液は、よく振ってから点眼しましょう。
②2種類以上の点眼液を使用する場合は、各5分以上の間隔をあけて点眼しましょう。
※一緒に使う点眼薬によっては、使用する順番が決まっている場合があるため指示に従いましょう。
③コンタクトレンズ装用中の点眼については、医師にご相談ください。
④容器には開封前の使用期限を記載しています。開封後は1か月を使用の目安としてください(指示のある場合は指示に従って使用してください)。
⑤防虫剤や湿布薬の近くに点眼液を置かない、油性ペンで点眼容器に直接記入しないようにしましょう。揮発成分が点眼容器を通って点眼液に溶け込むことがあります。
【参考】
①参天製薬 目薬の使い方
目薬(点眼液・眼軟膏)の使い方|参天製薬 (santen.co.jp)
②福岡県薬剤師会
2 種類以上の点眼薬を使用する時の順番は?(薬局)公益社団法人 福岡県薬剤師会 |質疑応答 (fpa.or.jp)