【宮城県岩沼市】24時間救急診療を提供できる救急指定病院。土曜診療も受付可。
宮城県岩沼市 社会法人将道会 総合南東北病院-救急指定病院-

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各科プログラム

外科

研修施設:総合南東北病院

指導医:吉野泰啓

副院長 兼 外科科長

日本外科学会認定 外科専門医

一般外科で取り扱う疾患は大きく分けて、癌、良性疾患、外傷である。当院外科の2009年の手術件数は約330件に及び、 悪性腫瘍に対する手術も多くあった。本年はさらに増加傾向にあり、外科医1人あたりの年間手術件数は100例を超えている。

このように当院では豊富な手術症例を通して、後期研修の目標を確実な手術手技の習得に置いている。

さらに大切なことは手術適応を考慮に入れた外科診断学であり、高性能の画像診断機器を駆使し、確実な診断と外科治療の両立 を目指している。

これにより、各種消化器(食道・胃 ・十二指腸・小腸・大腸・直腸・肛門、肝臓、胆道、膵臓など) の診断・治療を一貫して行う体制を整えております。特に内視鏡診断・治療の充実をはかり、 刻々と進歩する医療水準にも迅速に対応し、地域の皆様に安心していただける医療を提供してまいります。

今日の外科医に求められているものは、患者の立場に視点をおきつつ安定した手技による手術成績の提供である。

後期研修では臨床重視の立場をさらに明確にし、癌、良性疾患、外傷などをバランスよく研修していただき、 そうすることによって外科医としての基礎を習得し、現代社会に通用する医師になることを切に願っている。

指導医:木村卓也

外科医長

日本外科学会認定 外科専門医

各学会認定施設等

  • 日本外科学会外科専門医制度修練施設
  • 日本がん治療認定医機構認定研修施設
  • 日本消化器外科学会専門医制度指定修練施設

メッセージ

当院は救急指定病院であり、地域住民からはプライマリーケア、救急手技、迅速な診断と対応などかなり高度な要求があり、外 科のみでなく相当鍛えられること受けあいである。

一般目標(General Instruction Objective: GIO)

後期臨床研修では、質の高い医療を行い信頼される臨床医となるために、高度な全身管理と専門的検査や治療ができる 知識、技術、態度を身に付ける。日本外科学会専門医を取得することを目標とする。

  • 1. 外科専門医として、適切な外科の臨床判断能力を習得する。
  • 2. 手術を適切に実施できる能力を習得する。
  • 3. 医の倫理に配慮し、外科診療を行う上での適切な態度と週間を身につける。
  • 4. 外科学総論、基本的手術手技及び一般外科診療に必要な外科診療技術を習得する。

行動目標 (Specific Behavioral Objectives: SBOs)

後期研修1年目

【知識】

  • 消化器外科・乳腺内分泌外科・呼吸器外科・小児外科に必要な基本的知識を習得し、臨床に即した対応ができる。
  • 外傷の初期治療、臓器外傷の診断法について述べることができる。
  • 研究会・学会において症例報告の演者として発表する。

【実技】

  • 適切な術前、術後管理、基本的外科手技を行うことができる。
  • 虫垂切除術、痔核手術、乳房腫瘤摘出術、開胸及び閉胸、皮下腫瘤摘出術、切開、排膿、ドレナージ、外傷処置などの術者
  • 鏡視下手術の適応について述べることができる。
  • 胆のう摘出術、乳房切除術などの助手。

後期研修2年目

  • 消化器外科、乳腺内分泌外科、呼吸器外科、小児外科における診断と治療についてと検査及び治療計画を立て、指示すること ができる。
  • 研究会・学会において症例報告の演者として発表する。医学雑誌に症例報告を発表する。

【実技】

  • 基本的外科手技を単独で行なうことができる。
  • ヘルニア根治術、胆のう摘出術、乳房切除術、気胸手術などの術者。
  • 胃切除術、結腸切除術、甲状腺切除術などの助手。
  • 科的検査を指示、実践し正しく診断することができる。

後期研修3年目

【知識】

  • 外科専門医の取得(必須)。
  • 各手技における適切なインフォームドコンセントにつき述べることができ、トラブルなく実践することができる。
  • 各種癌腫の病態にあわせた手術、化学療法、放射線療法、免疫療法など治療計画を立てることができる。
  • 研究会・学会において臨床研修の発表を行う。

【実技】

  • 基本的外科手技を研修医に指導することができる。
  • 胃切除術、結腸切除術、甲状腺切除術などの術者。
  • 直腸切除術、肝切除術、副腎摘出術、膵頭十二指腸切除術、肺葉切除術などの助手。

後期研修4年目

【知識】

  • 医療の倫理、緩和医療について習熟する。
  • 医学雑誌に原著(臨床研究)を発表する。

【実技】

  • 外科病態生理、術前、術後管理において研修医やコメディカルの教育・指導を行なうことができる。
  • 胃全摘出、直腸切除術、肝部分切除術、肺部分切除術などの術者。
  • 肺切除術、食道切除、再建術などの助手。

後期研修5年目

【知識】

  • 外科チームリーダーとして術前、術中、術後のおける適切な対応について述べることができる。
  • コメディカルや地域住民になどを講演行い、啓蒙活動を行うことができる。

【実技】

  • 手術において研修医の教育・指導を行なうことができる。
  • 肝切除術、食道切除・再建術、膵頭十二指腸切除術、肺葉切除術などの術者。
  • あらゆる手術の助手ができる。

経験目標

後期研修
1~2年目

以下の手術を術者としてマスターする

  1. 虫垂炎:虫垂切除およびドレナージ
  2. 鼠径ヘルニア:ヘルニア修復術
  3. 痔核、痔瘻:痔核根治(Milligan-Morgan法)痔瘻根治(Lay-open法)
  4. 乳癌:乳房切除(乳房温存療法を含む)
  5. 気胸:胸腔鏡下又は開胸下ブラ切除術
後期研修
3~5年目

【以下の手術を術者としてマスターする

  1. 胆石症:開腹および腹腔鏡下胆嚢摘出術
  2. 胃癌:幽門側胃切除および胃全摘の一部(研修医の技能を判断してから)
  3. 大腸癌:結腸切除(腹腔鏡下結腸切除の一部)
  4. 直腸癌:高位前方切除および低位前方切除、直腸切断術の一部
  5. 甲状腺腫瘍・甲状腺癌:甲状腺切除

卒後5年~研修終了期間まで

助手として経験すべき手術(研修医の技術を判断してから)

  1. 消肝癌: 肝葉切除
  2. 膵癌: 膵頭十二指腸切除術
  3. 外科疾患における診断・患者管理、特に手術適応を念頭においた診断学を重視。 理学所見、血液生化学所見、また特に画像診断(内視鏡、X線、超音波、CT、MRI、PET所見)を総合的に判断し手術の適応、方法を自分で考える力を養 う。 当院の画像診断機器は全国的にみても高性能であり、診断能力を身に付けるためにはすこぶる有用と思われる。
  4. 外科救急医療

    救急疾患における外科治療の実際を取得する。年間2,000台の救急車搬入があり、外科救急患者を多数経 験できる。 短期間に患者の状態を把握し、診断・治療にいたる技術を習得することが可能である。 しかし外科救急では知識と技術が実践のなかで瞬時に遂行されなければならず、ある程度マスターするには卒後7年以上の期間が必要と考えられる。

週間予定表

 
午前 朝礼(8:30~)
病棟
外来 外来 病棟 外来
午後 病棟 病棟 病棟 病棟 病棟
         
 
午前 朝礼(8:30~)
外来又はGF
外来又はGF 外来又はGF 外来又はGF 外来又はGF
午後 CF CF ERCPまたはTSD CF CF
  カンファランス      

手術・検査実績(平成27年度)

実施術式 件数
大腸・直腸悪性腫瘍手術 29
胃悪性腫瘍手術 29
胸腔鏡下肺部分切除術 14
胆嚢摘出術【腹腔鏡下】 125
胆嚢摘出術【開腹】 6
実施術式 件数
虫垂切除術【腹腔鏡下】 44
虫垂切除術【開腹】 2
急性汎発性腹膜炎手術 2
鼠経ヘルニア手術【腹腔鏡下】 91
鼠経ヘルニア手術【開腹】 12
胃瘻造設 19