ワンポイントリハビリ
【あなたの筋力が低下している!?】筋力のセルフチェックをやってみよう!
リハビリテーション科 理学療法士 板橋 慶宗
皆さんは自分の体が衰えてきているのではないかと心配になったことはありませんか?
最近は健康に気をつける人が多くいらっしゃいますが、その一方で筋肉量が減少して筋力・身体機能の低下をきたす「サルコペニア」が超高齢化社会に突入する日本で問題となっています。
そこで今回は、自宅でできる「筋力のセルフチェック」をご紹介したいと思います。
<指輪っかテスト>
この「指輪っかテスト」はふくらはぎの筋肉の太さをチェックして、筋力低下の危険度を測るテストです。
[実施方法]
1)イスに座り、両足を床につけます。
2)利き足でない方の「ふくらはぎの一番太いところ」を、両手の親指と人差し指で囲みます。
利き足が分からない人は両足で行いましょう。
[結果判定(筋力低下の危険度)]
次に、日常生活で筋力低下の可能性を示唆する項目をチェックしてみましょう。
1.1年間で4~5kg以上体重が減少した。
2.全身が疲れやすいと感じる。
3.手足が細くなった。
4.ペットボトルのフタが開けづらくなった。
5.重い荷物が持ちにくくなった。
6.椅子から立ち上がりにくい。
7.日常生活でつまずくことが増えた。
8.歩くのが遅くなった(横断歩道を青信号で渡りきれなくなった)。
9.手すりにつかまらないと階段を上がれない。
特に1番・2番に該当する方は、かかりつけ医などに相談することをおすすめします。
筋肉量の減少は25~30歳頃から始まり、年齢とともに低下していきますが、生活・運動習慣によりその程度は大きく変わってきます。また、年齢を重ねても日々の運動により筋力を向上させることは可能です。
日々の生活に運動を取り入れ、加齢を華麗に健康寿命を延ばしていきましょう。。
【参考文献】 イチからわかる!サルコペニアQ&A 著:山田 実 医歯薬出版株式会社