ワンポイントリハビリ
更衣動作における一工夫!~1人で安全に迅速に着替えられるように~
リハビリテーション科 作業療法士 堀 萌絵
加齢や病気の後遺症の影響で、更衣動作の際に「細かい作業が行いにくい」「ズボンや靴下を履く際に手が届きにくい」といった不便な思いをされている方も多くいらっしゃると思います。
今回は、更衣動作時に役立つ自助具や動作のアドバイスをご紹介します。
ソックスエイド
人工関節・関節リウマチ・腰痛などが原因で足先まで手を伸ばすことができない、前かがみの姿勢を取ることができない方の靴下を履く動作をサポートする自助具です。
ボタンエイド
リウマチ・神経障害などが原因で手先の細かな操作が難しくなった方のボタンの留め外しの動作をサポートする自助具です。
≪更衣動作が行いにくい方へのアドバイス≫
〇上衣はかぶり衣より前開き衣の方が着脱しやすいです
〇上衣・下衣ともに麻痺側・怪我している手足から服を通しましょう
〇下衣・靴下を履く際にふらつきやすい、痛みがある方は椅子に座りながら行いましょう
〇転倒する恐れがないよう、裾の長いズボンは避けましょう
〇ズボンはウエストがゴムになっているものの方が着脱しやすいです
〇伸縮性のある素材のものを選びましょう
【参考文献】
「作業療法のとらえかた」編集:古川宏、文光堂、2005年