薬剤科だより
花粉症について
薬剤科 薬剤師 緑山 莉枝
春になり暖かくなるにつれ花粉症になる方は多いのではないでしょうか。今回は花粉症についてお話しします。
花粉症について
鼻腔内に入ってきたスギ等の花粉やハウスダスト等を原因として鼻水等の症状が引き起こされるアレルギー症です。花粉症の原因となる植物は2月下旬から始まるスギだけでなくヒノキ、シラカバ、ブナ、ブタクサ、ヨモギなどがあり、何かしらの花粉が1年中みられます。
花粉症の治療薬について
花粉が飛び始める前から内服薬を飲んだり、目薬を使用し始めると良いでしょう。花粉症などのアレルギーは、症状が悪化すると薬が効きづらくなることがあります。内服薬では1日1回の薬と2回の薬があります。処方薬だけでなく一般用医薬品としても販売されている薬もあります。症状やご自身の生活リズムを考えながら内服薬や点眼薬を選んでみましょう。
●抗ヒスタミン薬
くしゃみ、鼻水、目のかゆみなどを引き起こすヒスタミンの作用をブロックします。第一世代と第二世代があり、第二世代の方が眠気の副作用は少ないです。
薬品例:アレグラR(フェキソフェナジン)、アレジオンR(エピナスチン)、パタノールR(オロパタジン)等
●ケミカルメディエーター遊離抑制薬
花粉が体内に入ったとき、アレルギー症状を引き起こす体内物質が出るのを抑えます。
薬品例:ケタスカプセルR(イブジラスト)
●ロイコトリエン拮抗薬
鼻づまりの原因となるロイコトリエンが、免疫細胞から放出されるのを抑制します。
薬品例:オノンカプセルR(プランルカスト)、シングレアR(モンテルカスト)等
最後に

早めに花粉症の対策をして、過ごしやすい春をむかえましょう。