薬剤科だより
薬の飲み合わせについて
薬剤科 薬剤師 妻神 菜奈子
薬と薬、または薬と飲み物・食べ物との組み合わせによっては、薬の効果が弱まったり強まったり副作用が強く出たりすることがあります。 今回はお薬の飲み合わせについて、注意点や良くない具体例をご紹介します。
処方薬と市販薬の飲み合わせ
病院でもらった薬(処方薬)と、薬局で買える薬(市販薬)の中には同じ成分が含まれていることがあります。 また、違う成分でも同じ効果や副作用が重なって強く作用することがあります。特に風邪薬・解熱鎮痛剤・酔い止めの薬などには注意が必要です。
薬を水以外で飲んでもいい?
薬は基本的にコップ1杯の水かぬるま湯で飲みましょう。他の飲み物で服用すると、効き目が弱くなったり、強くなりすぎて副作用があらわれることがあります。 それ以外にもお薬の効果が変化する場合があるので、服用中のお薬と良くない組み合わせのものは摂取しないよう注意が必要ですが、時間をずらせば摂取できるものもあります。
●相性が悪い飲み合わせ
・血圧の薬+グレープフルーツジュース
・総合かぜ薬+コーヒー
・抗生物質+牛乳
・睡眠薬+アルコール
最後に
薬に添付されている説明書には、一緒に飲んではいけない薬や食品などについて記載されています。忘れずに確認しましょう。また、病院から薬をもらっている方が市販薬を利用する場合、あらかじめ医師・薬剤師に相談してください。