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宮城県岩沼市 社会法人将道会 総合南東北病院-救急指定病院-

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広報誌「みな・みな・ねっと」

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ワンポイントリハビリ

心臓リハビリテーションって何?~運動編~

リハビリテーション科 理学療法士 渡邊 妙子

 前回は「心臓リハビリテーション」の概要についてご紹介しました。第2弾となる今回は、心臓リハビリテーションの要素の1つである“運動療法”について、その効果や内容についてご紹介します。

なぜ運動が必要なのでしょうか?

 運動を継続することで、心筋梗塞や狭心症・心不全の増悪予防など様々な効果が期待できます。また、症状の軽減や精神的安定によって、より快適に日常生活を送ることができるようになります。

運動の効果

◆体力が向上し楽に動けるようになると、心臓への負担が減り、息切れや狭心症発作が軽減します

◆動脈硬化のもとになる血圧や中性脂肪、血糖の値などが改善することで、再発予防・予後改善に繋がります

◆心筋梗塞の再発や、心不全での再入院・死亡リスクを低下させます

では、どんな運動のやり方をしてもよいのでしょうか?

 心疾患といっても、一人ひとり病気の種類や程度は異なります。負荷が強すぎると病気を悪化させてしまったり、逆に負荷が弱いと効果が薄れてしまうこともあります。そこで、適切な運動の強度を設定するのが「運動処方」です。

【運動処方】

 医師の指示の下、「心肺運動負荷試験」という検査によって、患者さんの全身持久力や心疾患の症状の有無などを評価し、安全かつ効果的な運動の強さを決定し処方します。処方後は医師やリハビリスタッフの指導の下で運動を行い、徐々に在宅での自主的な運動へ移行します。

【基本の運動処方】

有酸素運動

最大酸素摂取量(全身持久力)の40~60%

目安:会話をしながら運動が続けられる程度

あるいは自覚的なBorg指数11~13程度(※)

その他、心拍数から算出する方法など

筋力トレーニング

1 回最大挙上重量の40~60%

目安:疲労なく10~15回反復できる強度

あるいは自覚的なBorg指数11~13程度

※運動のきつさを、自分の感覚で表したもの。11は「楽である」、13は「ややきつい」と感じる程度。

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※検査中は換気をした上で患者さんのみマスクを一時的に外しております。また、写真のような歩行での検査の他に、自転車エルゴメーターで行う方法もあります。

【運動療法の内容】

◎有酸素運動:歩行や自転車こぎなど、一定時間続けられる運動です。主に全身の持久力を向上させる効果があります。

◎筋力トレーニング:座位で足を動かすものから、自分の体重や重り・機器を使用するものなどがあります。主に筋力増強や体脂肪の減少効果があります。

適した運動の強度は各々の病態や病期、元々の体力などによって異なります。

安全に運動するために、まずは主治医やリハビリスタッフにご相談ください。

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