薬剤科だより
薬の保管方法と期限について
薬剤科 薬剤師 妻神 菜奈子
皆さん、家に持ち帰った薬は普段どのように保管されていますか?誤った保管方法によるトラブルを避けるためにも、いま一度確認してみましょう。
保管方法の基本
1.高温・多湿・直射日光を避ける
光や温度、湿度などによって効能が落ちる場合が多くあります。
2.指示がある場合は冷蔵庫に保管
シロップ剤や目薬、坐ざ 薬やく、未開封のインスリンなど。凍らせないように注意しましょう。
3.薬以外のものと区別して保管する
食品、殺虫剤、防虫剤などと一緒にしまっておくと、誤飲の危険があります。
4.薬の容器を入れ替えない
中味や使い方がわからなくなり誤用のおそれがあります。容器はそのままにして保管しましょう。
5.古いお薬は捨てる
薬には使用期限があり、それを過ぎたら捨てるのが基本です。使用期限内でも、いつもと違う見た目や味だと思ったら使用を控えてください。
6.子どもの手の届くところにお薬は置かない
薬の期限について
医療用医薬品(病院や調剤薬局でもらったお薬):
症状に合わせて治療に必要な分だけ渡されるものですので、処方された日数が使用期限です。原則正しく服用して飲み切るものですが、事情により余った場合は薬剤師に相談してください。
一般用医薬品(OTC医薬品):
箱やラベルなどに使用期限が書いてあります。ただし未開封の場合の期限ですので、開封後は早めに使うようにしてください。