薬局だより
インフルエンザ治療薬について
薬局 薬剤師 武田 真由美
インフルエンザ治療薬の種類
タミフル | 1回1カプセルを1日2回、5日間服用します。 |
リレンザ | 1回2ブリスターを1日2回、5日間吸入します。専用の吸入器を使用します。 |
イナビル | 1回2キットを吸入します。 |
ラピアクタ | 1回300mgを15分以上かけて点滴します。 重症の場合や、内服・吸入での治療が困難な場合に使用します。 |
ゾフルーザ | 1回40mg(20mgを2錠)を服用します。 体重が80kgを超える場合は倍量の80mg(20mgを4錠)を内服します。 |
メリット・デメリット
タミフルはカプセルだけでなくドライシロップもあるので、カプセルが苦手な患者さんも飲みやすい剤型を選択することができます。イナビルは単回投与で終了のため便利です。2018年に発売されたゾフルーザは、吸入ができない患者さんでも1回の内服で投与が終了できます。
未成年の患者さんは
因果関係は不明ですが、10歳以上の未成年の患者さんがインフルエンザ治療薬服用後に異常行動を起こし、転落等の事故に至った例が報告されています。お子さんを1人にしないよう注意してください。
予防をしっかり
・手洗いうがいをする
・人ごみを避ける
・お部屋の換気をする
・十分な休養と栄養バランスの取れた食事をとる
・適度な湿度を保つ など
以上のようなことを心がけ、しっかりと予防に努めましょう。