ワンポイントリハビリ
腰痛体操で予防しようpart1~座ってできる腰痛体操~
リハビリテーション科 理学療法士 遠藤 理紗
本格的な冬の到来を迎え、寒さによる身体の不調に悩まれている方も多いのではないでしょうか。慢性的な腰痛を抱えている方は、骨盤まわりの筋肉の柔軟性が低下している場合が多くみられます。寒さのために外出や運動する機会が減る時期ですので、腰痛を悪化させないように気をつけていきましょう。
座ってできる腰痛体操
●前後運動 ゆっくり10回(前後に往復)
①丸めたタオルをお尻の出っ張り(座骨)に当て腰掛けます。両手を胸の前で組み、息を吐きながらへそを中心にへこませるように上体を丸め骨盤を後ろに倒します。
②息を吸いながら上体を前に戻し、骨盤を起こします。
このときは腰を反らさず胸を開くように起こしましょう。
●円を描く運動 ゆっくり10回(右回転・左回転)
①手を前で組み、できるだけ大きくお尻で円を描きます。頭の位置は変えず体幹部分をしっかりと回すのがポイントです。
②逆回転もやってみましょう。右前・右後・左前・左後で動かしにくい方向があれば、その方向へ重点的に動かすことで柔軟性が高まります。
息は止めずに自然な呼吸で運動することで、リラクゼーション効果も得られます。