薬局だより
保湿剤について
薬局 薬剤師 佐藤 賢志
寒さが一段と増してきて、乾燥も気になる時期になりました。そこで今回は肌の保湿剤に関するお話をしたいと思います。
代表的な保湿剤の分類
保湿剤は大きく①ワセリン製剤(皮膚に膜を張ることで水分の蒸発を防ぐ・安くて低刺激)②ヘパリン製剤(皮膚に潤いを与える水分保持作用・血行促進作用・抗炎症作用)③尿素製剤(角質層の水分保持作用・角質溶解作用)④その他の成分(ビタミンなど肌の新陳代謝を高める作用など)の4種類に分けられます。これらの成分は医療用医薬品だけではなく、市販薬として販売されているためドラッグストアなどでお求めいただけます。
保湿剤を選ぶポイント
保湿剤を選ぶポイントとしては、肌荒れがひどい場合には低刺激であるワセリン製剤。水仕事などでかさつく場合にはヘパリン製剤。あかぎれなどで荒れる場合にはヘパリン製剤にビタミンが配合されたもの。ひじやひざ、かかとの乾燥が気になるという場合には尿素製剤というように、肌の状態で選ぶのも参考になるかと思います。
保湿剤は塗るタイミングも重要
保湿剤は皮膚に水分が含まれている状態で塗るのが良いと言われています。入浴後できるだけ早く塗る、手洗い後すぐに塗るなどして皮膚から水分を逃がさないようにしましょう。どのような種類が良いのか迷った際は、お気軽に薬剤師までご相談ください。