ワンポイントリハビリ
リハビリでできる浮腫の対処法 ~自分でできるむくみの解消法~
リハビリテーション科 作業療法士 大本 佳奈
浮腫とは、「むくみ」のことを指します。足がパンパンで重苦しいという経験をしたことがある方も多いのではないでしょうか。今回は、浮腫とその対処法について簡単に説明していきたいと思います。
【浮腫とは】
皮膚の下に余分な水分がたまった状態のことで、血液の循環が悪くなると起こりやすいと言われています。長時間そのままにしておくと、身体の組織の繊維化が進行しやすくなり関節が硬くなったり、表面の皮膚が傷つきやすくなり感染症になったりする恐れもあります。
【浮腫の診断と原因】
足に浮腫がある場合はすねの辺りを指で押して、その痕が残るかどうかで確認することができます。浮腫には心不全や腎臓病などによる病気が原因で起こるものと、長時間の同一姿勢や水分の過剰摂取など病気以外の原因で起こる一過性のものとがあります。
【対処法】
病気以外に起こる一過性の浮腫であれば、以下の対処法で軽減することができます。
①挙上:むくんだ部分を高く上げる
例)寝た状態で足の下にクッションを入れる
②マッサージ
例)足首から膝の裏に向かってむくんでいる部分をさする
③自動運動:筋肉の伸び縮みが伴うような運動をする、長時間同じ姿勢をとらない
例)ストレッチや体操(膝の曲げ伸ばし、かかと・つま先上げ運動など)
自分の判断で対処するだけでなく、医療機関を受診し適切な治療を受けることも大切です。ご質問等ございましたら、お気軽にリハビリスタッフへご相談ください。