ワンポイントリハビリ
ウォーキングについて~高齢者の場合~
リハビリテーション科 理学療法士 柴田 里奈
ウォーキングとは、歩くことによって健康増進を目的とした運動のことをいいます。道具を必要としないため「いつでも」「どこでも」「誰でも」行うことができる手軽な運動です。近年の健康ブームによりウォーキングを行っている方も多くいるのではないでしょうか。今回はその効果と適切な方法について説明します。
〈ウォーキングの効果〉
①高血圧や糖尿病、高脂血症などの生活習慣病の改善
②筋持久力やバランス機能の向上、転倒予防:歩く速さの低下は将来的に介護が必要な状態となる危険性が高くなります。
③骨粗しょう症の予防:太陽を浴びることでカルシウムの吸収を助けるビタミンDが体内で作られます。
④認知症やうつ病の予防:脳内のセロトニン量が増えることで心が落ち着き集中力も高まり不安や抑うつ感も改善されます。
〈適切なウォーキングの方法〉
・歩数の目安:歩数によって予防できる病気は異なるため、下表を参考に歩数を調整しましょう。
・速さ:「速く歩く」(少しきついと感じる速さ)を混ぜながら歩きましょう
※例えば「ゆっくり歩く」と「速く歩く」を3分ずつ交互に歩くなど
・頻度:週に3回以上(体調と相談しながら行いましょう)
たくさん歩いても健康効果は変わりません!
歩きすぎると免疫力の低下や身体の老化を進行させてしまいます。
たくさん歩いても健康効果は変わりません!
歩きすぎると免疫力の低下や身体の老化を進行させてしまいます。
たくさん歩いても
健康効果は変わりません!
歩きすぎると免疫力の
低下や身体の老化を進行
させてしまいます。
たくさん歩いても
健康効果は変わりません!
歩きすぎると免疫力の
低下や身体の老化を進行
させてしまいます。
今回はウォーキングの効果と適切な方法について紹介しました。歩く速さや歩数に注意しながら、景色の良い場所を通るなど楽しく継続できるように工夫をすることが重要です。無理に毎日行う必要はありません。効果あるウォーキングを継続して生き生きとした生活を送りましょう。
1日あたりのウォーキング量と予防できる病気 | ||
歩数 | 中強度(速く歩く)の歩行時間 | 予防できる病気 |
2000歩 | 0分 | 寝たきり |
4000歩 | 5分以上 | うつ病 |
5000歩 | 7.5分以上 | 認知症、心疾患、脳梗塞 |
7000歩 | 15分以上 | 動脈硬化、骨粗しょう症、骨折 |
8000歩 | 20分以上 | 高血圧症、糖尿病、 メタボリック症候群 |