【宮城県岩沼市】24時間救急診療を提供できる救急指定病院。土曜診療も受付可。
宮城県岩沼市 社会法人将道会 総合南東北病院-救急指定病院-

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診療受付時間(月~土 8:30)休診日(日・祝・年末年始12/30-1/2)

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広報誌「みな・みな・ねっと」

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認定看護師コラム

認知症って問題ですか?

認知症看護認定看護師 山田 愛実

 今年の5月に発表された国の「2025年までの計画として70歳代の認知症の発症を10年間で1歳遅らせる」という方針は多くの議論を呼びました。私たち認知症に関わる専門職もこの発表に驚きを感じると同時に認知症が独り歩きをしてどんどん社会問題化している現状に心を痛めております。

 そもそもこの方針がなぜこのように議論を呼んだのかというと、認知症には有効な治療手段が確立されていないこと、また認知症を予防する方法も様々な方法が提唱されていますが、これをすれば確実に予防できる、という方法が確立されていないことに起因すると考えられます。認知症は脳の加齢性変化により起こるものです。つまり、認知症を予防する究極の手段は“老いないこと”ということになります。では、“老いないこと”が可能なのでしょうか。現代では不老不死の方法はまだ確立されておらず、“老い”は誰にでもやってくるものです。同様に、認知症もまた誰にでもやってくるものと考えることが出来ます。現に、現代においては4人に1人が何らかの認知症を抱えていると言われています。

 つまり認知症は私たちが生きていく中で確実に訪れる加齢性変化です。では認知症になったからと言って何かが変わるのでしょうか。認知症は1日1日と悪化するような病気ではありません。昨日出来ていたことが診断を受けたからと言って今日からできなくなる訳ではありません。また、その人自身の考え方、性格、生活習慣が急に変わるものでもありません。記憶することや日付の感覚が少しずつ難しくなりますが、人として何一つ変わりはしないのです。どうか皆さん、認知症を問題として捉えず、誰にでも起こる極当たり前の事として考えてみては頂けないでしょうか。認知症になっても、周囲の人々の協力を得ながら、当たり前のように普通に生活出来る社会を、私たちは目指したいと考えます。

岩沼市認知症初期集中支援チームのご案内

 40歳以上の岩沼市在住の方で、認知症の症状でどうしたら良いか分からずに困っている方とそのご家族様を対象に、認知症初期集中支援チームが自宅訪問を含む支援を行っています。認知症が疑われるがご本人の拒否などで病院の受診が出来ない方、認知症の症状への対応に困っている方、ご本人が介護サービスの利用に納得しない方など、お気軽にご相談ください。1人で抱え込まず、支援を活用しましょう。

【お問い合わせ先】社会医療法人 将道会 総合南東北病院

医療福祉相談室 0223-23-3746(直通)[受付:月~土曜日 8:30 ~ 17:00 ※祝祭日を除く]

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