認定看護師コラム
看護の日
救急看護認定看護師 西谷 佳功
5月12日は、「看護の日」です。近代看護を築いたフローレンス・ナイチンゲールの誕生日が由来となっています。日本では、市民や有識者による「看護の日の制定を願う会」の運動により、1990年に旧厚生省が制定しました。また、1965年から国際看護協会はこの日を「国際看護師の日」に定めています。
ナイチンゲールについては、ご存知の方が多いと思います。彼女は、クリミア戦争で負傷した兵士へ献身的に看護を施し、統計から負傷した兵士の死は病院環境の不衛生が原因だと分析し、衛生的な環境を整えることの重要性を唱えました。その後、看護師の育成のためにナイチンゲール看護学校を設立しました。
私にとってナイチンゲールといえば、看護学生時代に戴帽式でナイチンゲール像からろうそくに灯を受け取り、誓詞をみなで朗読したことを思い出します。
また、ナイチンゲール「看護覚書」という本を配布され夏休みの課題として読んだ思い出も蘇ります。この本は1860年に書かれたものでありますが、現在の看護の礎となる内容です。彼女の思想は、看護の原点であると今でも思う場面はたくさんあり、偉大な人物であると感じています。
さて、「看護の日」について話の続きですが、5月12日を含む日曜日から土曜日までが看護週間とされています。それに関して、各都道府県では「ふれあい看護体験」「看護の出前授業」などのイベントを開催しているようです。当院でも看護週間に合わせ、「看護の日」を知ってもらう活動や「看護体験」などを計画し毎年実施しています。みなさんが「看護」を身近なものに感じ、「看護」についてふれあう機会となればよいと思います。
看護週間のご案内
地域の皆さんに看護の心を知って頂くことを目的として、当院の看護師長が中心となり骨密度や血管年齢測定、健康相談などを行います。事前の申し込みは不要です。お気軽にご参加ください。
日時:2019年5月14日(火)~ 16(木) 3日間とも9:30~11:30
場所:当院1階 売店前
※内容等は変更になる場合がございますので、ご了承ください。
昨年の様子