薬局だより
薬と健康食品の飲み合わせ
薬局 薬剤師 菅生 亮太
規則正しい生活習慣を維持するのはなかなか難しく、健康を気にして健康食品を利用される方も多いのではないでしょうか?
ワルファリン(血液をサラサラにする薬)という薬は、ビタミンKを含む食品を摂取すると効果が減弱してしまうことが知られています。このように体に良かれと思って摂取する健康食品が逆効果となる場合もありますので、ご紹介します。
組み合わせ①
ビタミンK含有食品(納豆、クロレラ、青汁等)×ワルファリン
→ワルファリンの作用が弱まる可能性があります。
組み合わせ②
ミネラル(カルシウム、マグネシウム等)含有食品×アクトネル等(骨粗鬆症薬の一部)
→吸収が阻害されてしまい、作用が弱まることがあります。
組み合わせ③
ミネラル(カルシウム、マグネシウム等)含有食品×レボフロキサシン等(抗菌薬の一部)
→吸収が阻害されてしまい、作用が弱まる場合があります。
組み合わせ④
カルシウム含有食品×ジゴキシン、ラニラピッド等(心臓の薬の一部)
→作用が強まってしまい、副作用(不整脈、嘔吐等)が出やすくなることがあります。
組み合わせ⑤
カフェイン含有食品×テオフィリン等(気管支拡張薬の一部)
→中枢神経刺激作用が増強する可能性があります。
~健康食品は必ずしも安全とは限りません。まずは食生活が基本であることを忘れずに活用することを心がけましょう~