ワンポイントリハビリ
シリーズ 高齢者について 4.高齢者のための転倒予防 ~環境・生活を見直そう!~
リハビリテーション科 理学療法士 黒澤 啓志
今回は転倒しないためには、どのような点に気をつければ良いかお話していきたいと思います。
■転倒してしまうと…
先月号のみな・みな・ねっとをご覧になったでしょうか?高齢者が転倒してしまうと太ももの付け根(大腿骨頚部)や背骨(脊椎)などを骨折する場合が多く、そうすると寝たきりになる可能性が高くなってしまいます。
■そうならないためにも!
ご自身の環境・生活を見直すだけで転ぶ危険性がぐっと下がります。ぜひ、以下の2点を見直してみましょう!
・自宅の生活環境を見直しましょう!
床に家電機器のコードがむき出しになっていたり、カーペットなどがめくれ上がったりしていませんか?
コード類は部屋の隅やカーペットの下を通し、まとめましょう。カーペット類はなるべく部屋全体に敷き、ふちなどがめくれ上がらないようにテープなどで固定しましょう。
・簡単な運動で筋力とバランスの感覚を維持しましょう!
高齢者の方々は老化に伴い背骨が曲がってきてしまうことが多くあります。そうすると、歩幅が狭くなりお尻や太ももの筋力や股関節の可動性が低下し、転倒などに繋がる可能性が高まってしまいます。
簡単な運動を2点紹介しますのでぜひ実践してみましょう。
①寝てお尻を上げる運動
※お尻をあげるときに腰を反らないようにしましょう。
②座って膝を伸ばす運動
※つま先を上に向けながら行うと効果UPです!
次回は安全な運動方法について紹介します。 来月号もぜひご覧ください。