認定看護師コラム
「虫刺され」にご注意!!
救急看護認定看護師 鎌田 貴幸
梅雨の季節、6月になりました。もう少しで暑い夏がやってきます。この時期になると屋外での活動が多くなり、いろいろな病気やけがのトラブルがあります。夏になると海水浴、キャンプなどのレジャー・スポーツ中の事故やけが、高温多湿な場所での熱中症などがあげられます。これらはいろいろな本や新聞・TVなどで多く取り上げられ、見ない日はないくらいです。この他にももっと身近なものに「虫刺され」があります。家の玄関からちょっと出ただけで虫刺されの危険にさらされ、屋内でもダニなどに刺される危険があり、一番身近なものではないかと思います。また、何に刺されたかにもよりますが、重症化すると命を落とすことにもなりかねないことがあり、注意が必要です。
蚊やアブなどに刺されたときは患部が赤く腫れあがり、痛みや痒みがでます。対処方法は患部をよく冷却し、強くかかないことが重要です。いつもより患部の腫れが強かったり、長引いたりするときは皮膚科を受診しましょう。蚊やアブなどで重症化することは稀ですが、虫刺されで怖いのは蜂に刺された時です。蜂に刺されると、稀にアナフィラキシーショックという非常に緊急性の高い重症な状態になることがあります。アナフィラキシーの症状は、息苦しさや動悸、頭痛やめまい、全身の発疹などがあり、重症なものでは意識を失うこともあります。刺されてすぐ症状が出ることもあれば数時間後に症状が出ることもあります。何かに刺された時、いつもとおかしいなと感じたらすぐに医療機関に相談し、必要であれば受診するようにして重症化しないように気を付けましょう。