ワンポイントリハビリ
一息つきませんか?・・・深呼吸のすすめ
リハビリテーション科 理学療法士 内海 妙子
5月病という言葉がありますが、新年度になりみなさんいかがお過ごしでしょうか?体調など崩していませんか?今回は、簡単にできるリラックス方法として、深呼吸についてご紹介したいと思います。
■深呼吸の効果とは
☆ゆったり深い呼吸?精神の緊張緩和
☆ゆっくりとしたリズミカルな呼吸?心の落ち着きと集中力向上
■まず呼吸とは・・・
当たり前ですが、息を吸ったり吐いたりすることです。
呼吸をするための代表的な筋肉が横隔膜です。
焼肉のメニューでいうと「ハラミ・サガリ」の部分だそうです。
安静にしている時の呼吸量は、約7~8割がこの横隔膜によって賄われています。
*自然に息を吐く時、筋肉はほぼ使わない。
■深呼吸の方法
呼吸法にはいくつかあります。
今回ご紹介したい“深呼吸”は、「腹式呼吸(別名:横隔膜呼吸)」といわれる呼吸法で、息を吸った時にお腹を膨らませる(=横隔膜の収縮)呼吸法です。
準備:両手を重ねてお腹に当てて息を吐きます。*1拍1秒
①お腹を意識して、ゆっくり息を吸います。(5拍)
②ゆっくりと息を吐きます。(10拍)
☆息を吐いて、最後に臍を凹ますようにお腹に力を入れると、腹筋トレーニング(腹圧上昇)にも効果的。
☆拍数は目安です。無理ないきみ(息止め)はせず、ゆったり楽に呼吸するようにしましょう。
【注意】
呼吸器疾患をお持ちの方など、今回ご紹介した呼吸法が体の状態に適さない(逆効果を生む可能性もあります)方もいらっしゃいます。不安のある方は、主治医もしくはリハビリスタッフへご相談ください。