認定看護師コラム
冬に多い病気
救急看護認定看護師 鎌田 貴幸
皆さん、明けましておめでとうございます。寒い時期が続きますが体調を崩したりしていませんか。寒い時期は湿度も低下して細菌やウイルスが活発で飛散しやすい環境になります。感染性腸炎やインフルエンザ、ウイルスによる肺炎などが毎年どこかで流行しています。昨年、近隣地域ではいつもより早い時期にインフルエンザが蔓延していました。感染症予防の基本は正しい手洗いとうがいです。外出後や食事の前には手洗いとうがいをして感染症の予防に努めましょう。また、外出時(特に人が多くいる場所に行く時)はマスクの着用も忘れずにしましょう。そのほか、予防には日々の規則正しい生活が大切です。栄養バランスの取れた食事、十分な睡眠などで体の免疫力を高めておきましょう。
感染症について話してきましたが、冬に多い病気の一つとして「心筋梗塞」があります。寒い時期に身体は血管を収縮させて体温を維持しています。収縮した血管は細くなり、詰まりやすくなってしまいます。収縮した血管の血流を維持するために血圧が高くなることで心筋梗塞を引き起こしやすくなるようです。外出時には適切な防寒対策をして極度に寒い環境をなるべく避けましょう。また、家の中でもトイレや浴室などの気温差をできるだけ少なくすることも大切です。気温差が大きくなる場所に暖房器具を設置することも対策の一つです。
まだまだ寒い時期が続きます。日々の生活環境を整え、規則正しい生活を送ることで予防できる病気が数多くあります。皆さん健康に注意して生活していきましょう。