ワンポイントリハビリ
日常生活のひと工夫 part2 ~正しい靴の選び方~
リハビリテーション科 理学療法士 熊谷 友里
季節が変わり、新しい靴を購入する方も多くいらっしゃると思います。自身に合った靴選びができていないと様々な足の症状が出たり病気へと繋がります。今回は足に起こりやすい病気の紹介と正しい靴の選び方のポイントについてお話しします。
足の形は大きく3パターンに分けられます。日本人にはエジプト型が多く、西洋人にはギリシャ型が多いといわれています。
①エジプト型
親指が人差し指より長い
②ギリシャ型
人差し指が親指より長い
③正方形型
親指から中指までがほぼ同じ長さ
多くの靴がギリシャ型の西洋人に合うように作られているため日本人が履くと以下のような障害を生じやすくなるといわれています。
●外反母趾(女性に多い)
親指が小指側に「く」の字に変形し、外側に突き出した関節部分に痛みが発生する。その突出部が靴にあたって炎症を起こし、ひどくなると靴を履いていなくても痛むようになる。
●内反小趾
小指が親指側へ「く」の字に変形し、小指の付け根が外側に突出する。外反母趾に伴い発生する場合もある。
●偏平足
足の裏の土踏まずがない状態の足。
●魚の目、タコ
足の裏や足指の皮膚の角質が部分的に分厚くなってできる。芯があり、痛みを伴うことが多いものを魚の目、芯がなく痛みがあまり感じないものをタコと呼びます。
●陥入爪(かんにゅうそう)
爪の先端または側面が爪周囲の皮膚に食い込んだ状態。
【靴選びのポイント】
①親指が圧迫されていない
②つま先が当たらない
③きつさや緩みがない
④甲に食い込みや緩みがない
⑤踵に食い込まず、余りがない
⑥重心が踵に落ちている
靴を試し履きする際は両足を試着し、上記のポイントを参考に、自身に合っているか確認してみましょう。質問・疑問等ございましたら、お気軽にリハビリスタッフまでお声がけください。