薬局だより
医療用医薬品と一般用医薬品について
薬局 薬剤師 佐藤 夏美
2017年1月から「セルフメディケーション税制」が施行され、軽度の病気や怪我は一般用医薬品を使用して、自分自身で健康管理をする事が注目されています。医療用医薬品と一般用医薬品の違いについて説明したいと思います。
●医療用医薬品
医師が診断した上で処方せんが発行され、薬剤師が調剤し渡される薬です。医療従事者の指示に基づいて使用されますので、効果が高い薬が多い半面、副作用にも注意が必要です。また、「咳にはこの薬、発熱にはこの薬」といったように、1つの薬の中に1つの成分といったものが主です。
●一般用医薬品
薬店やドラッグストア等で、処方せんなしで買う事ができる薬です。薬剤師や登録販売者からの適切な情報提供を受け、自己責任・自己判断において購入する事になります。症状・年齢・体質等の様々な人が使用するという事や、患者さん自身の判断で使用する事を考慮し、安全性が重視されています。また、できるだけ多くの症状に対応するために複数の成分が含まれていることも特徴です。
医師から薬を処方されていて、それに加えて一般用医薬品も使用したい場合、もしくは一般用医薬品を常時使用していて、さらに医師から薬を処方される場合は、必ず医師・薬剤師に相談をしましょう。併用することで薬の効き目が弱くなったり、強くなり過ぎたりなど、思わぬ副作用が現れることもあるため注意が必要です。