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宮城県岩沼市 社会法人将道会 総合南東北病院-救急指定病院-

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広報誌「みな・みな・ねっと」

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ワンポイントリハビリ

尿漏れ(尿失禁)~種類と対応の仕方~

リハビリテーション科 作業療法士 渡部 美江子

1.排尿のメカニズム

 尿が膀胱に一定量たまると、尿意を催し、大脳からの指令により膀胱括約筋が弛緩し、尿が排泄されます。尿は、無意識に膀胱にたまっていきますが、排泄は意識的に行われます。意識しないタイミングで尿が出てしまうことを尿漏れ(以下:尿失禁)と呼びます。

 

2.尿失禁の種類

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①腹圧性尿失禁

女性によくみられる尿失禁。特に出産やその他の手術により骨盤底筋組織が弛緩している中年以降の女性にみられます。加齢に伴い、外尿道括約筋の機能が低下してくると、咳、くしゃみ、笑い、泣き、物を持ち上げた際など、日常の中でお腹に力が入ったような動作をした際に尿失禁をするようになります。骨盤底筋群の運動を行い、症状が改善することがあります。

 

②切迫性尿失禁

尿意を我慢することができないのが切迫性尿失禁です。排尿の自制が障害されることなどが原因となります。最近では、過活動膀胱とも言われています。

③溢流性尿失禁

前立腺肥大などにより、尿閉が起こり膀胱にたまった尿が、圧力により漏れてくることをいいます。

男性の50代から症状が出始めることが多く、加齢とともに症状が強くなります。自覚症状には個人差が大きく、自覚症状を訴えない人もいますが、夜間の排尿回数が多くなります。夜間頻尿には、就寝前に内服する薬物療法という対処法があります。

④機能性尿失禁

排尿器官には異常はありませんが、身体障害や認知症などのために、適切な排尿動作ができないことをいいます。そのため介護や生活環境の見直し等を含めて取り組んでいく必要があります。

 排泄は、人の尊厳に関わる大切な行為です。上記がみられた時、恥ずかしがったり、諦めたりせずに専門医に相談し、対応を考えることが大切です。

 次回は、腹圧性尿失禁に対する運動(骨盤底筋群の運動)を紹介していきます。

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