ワンポイントリハビリ
糖尿病の運動療法 ~part1 糖尿病の基礎知識と有酸素運動~
リハビリテーション科 理学療法士 佐藤 大樹
運動療法によって得られる効果
①血糖が下がる
②体重が減る
③心肺機能の強化
④血圧を下げる
⑤足腰の筋力を強くする
⑥血液の循環をよくする
⑦ストレス解消などの気分転換
⑧体力がつき動きが楽になる
糖尿病について
糖尿病は運動不足・肥満などの生活習慣が原因で、血液内の糖(血糖)が上昇した状態です。そのまま放置して悪化すると失明(糖尿病性網膜症)や人工透析(糖尿病性腎症)になる可能性が高くなります。その他、脳卒中や心筋梗塞などの恐ろしい病気を発症しやすくなります。
糖尿病治療の3本柱
糖尿病を治療・予防していく上で食事療法・運動療法・薬物療法、どれが欠けてもうまくいきません。食事療法と運動療法が特に重要で、不十分な場合は薬物療法が必要となります。逆にどんな薬を使っていても、食事や運動をおろそかにすると血糖のコントロールは困難となります。
有酸素運動
おすすめしたい運動療法は有酸素運動です。有酸素運動はウォーキングやジョギング、水泳、ラジオ体操など大きな筋肉群をリズミカルに収縮させ、一定時間続けることのできる運動です。まずは気軽にできるウォーキングから始めてみてはいかがでしょうか。
ウォーキングは有酸素運動の基本!
背すじを伸ばした正しい姿勢で行うことで効果もアップします。まずは、1日5分でも10分でもかまいません。徐々に長くして継続していきましょう!
次回は、糖尿病の運動療法 ~part2 レジスタンストレーニングについて~です。お楽しみに!