ワンポイントリハビリ
ゴムバンドを使った腕の運動
リハビリテーション科 理学療法士 塚野 智史
今月は、ゴムバンド(※)を用いた腕の運動をご紹介します。
この運動を行うことで、肩こりを軽減することができます。無理せず、出来る範囲で構いません。毎日行うことが効果的です。
①腕を天井に伸ばす運動
バンドをお尻に敷き、バンドを両手でゆっくりと上に向かって伸ばします。
これを10回1セットとして、2セット行います。
②腕を引く運動
バンドを片方の足裏にかけ、両腕で後ろに引きます。
これを10回1セットとして、2セット行います。
運動の
ポイント
・呼吸を止めないようにしましょう。
・ゆっくりと行いましょう。
・痛みがある際は、行わないようにしましょう。
・違和感がある場合は、より強度の低いゴムバンドを使用するなど、強度や回数を減らしてみましょう。
※ゴムバンドとは、ゴム製のトレーニング用バンドです。ゴムの抵抗を負荷として利用し、筋力トレーニングなどを行います。一般的にリハビリで用いられているのはセラバンド(株式会社D&M)という商品です。福祉用具取扱店やスポーツ用品店などで購入できます。セラバンドとは、アメリカで開発された高品質ラバーのバンドで、米国理学療法士協会(アメリカのリハビリ職の団体)の認定を受けた唯一のトレーニングバンドです。 握りやすくすべりにくいため様々な部位のトレーニングに対応します。セラバンドは強さに応じて8色に分かれており、ご高齢の方が介護予防のために運動を行う場合は「イエロー(黄色)」か「タン(肌色)」のセラバンドが適しています。
次回は、このゴムバンドを使用した脚の運動をご紹介します。
お楽しみに!