ワンポイントリハビリ
ストレッチの理論と方法
リハビリテーション科 理学療法士 大友 蓮
今月はストレッチの理論とその効果、実際に行う際の方法についてお話します。
スポーツや医療の分野で使われるストレッチは、身体の筋肉を引っ張って伸ばすことを指しています。ストレッチを習慣化することにより、肉体が柔軟になること・リラックス効果が得られること・肉体や精神に活力を与え、疲労を回復させること・肉体の老化が予防できることなど数々のメリットがあります。
しかしストレッチを行うに当たって、以下のようなポイントに注意する必要があります。
①体を温めてから行いましょう
→入浴後など筋肉が温まった状態で行うことにより、柔軟性が増加し、ストレッチの効果をより反映させることができます(入浴後20分以内に行うとより効果的です)。
②痛くない所で15~20秒程度かけてゆっくりと伸ばしましょう
→一般的に15~20秒程度の時間をかけてゆっくりと伸ばすことで、脊髄から筋肉を緩ませる命令が出ます。
③反動をつけないで行いましょう
→反動をつけるように速くまたは過剰に筋肉を伸ばしてしまうと、脊髄からの命令により筋肉を固く収縮させてしまう反応が出てしまいます。そのため、ストレッチの効果を十分に得ることができません。
*来月からは部位別のストレッチの方法について解説していきます。
皆さんも正しいストレッチで怪我知らずな体を作りましょう。