塩エコ(eco)について
栄養管理課 管理栄養士 佐藤 香織
今回は、宮城県が推進している減塩活動を紹介します。塩エコ(eco)とは、塩の節約を意味します。
平成22年に実施された調査によると、全国の1日あたりの食塩摂取量は男性で11.4g、女性で9.8gであるのに対し、宮城県民の食塩摂取量は、男性で11.9g、女性で10.4gという結果でした。食塩の過剰摂取は、高血圧を引き起こします。塩エコを実践することで、高血圧の予防と高血圧が原因でおこる「脳血管疾患」の予防が期待されています。
<塩エコを実践するための7つのポイント>
①かける前に食べてみよう!
食べる前に調味料をかけていませんか?
醤油やソースなどのかけ調味料はなるべく控えましょう。
②薬味の達人になってみよう!
「ひと味足りない」時は、ネギ、生姜、にんにく、大根おろし、レモン、ゆず等の薬味を足してみましょう。
③ダシの作り置きをしましょう!
天然ダシは顆粒ダシよりも風味が良く、塩分も控えることができます。作り置きすることで、手軽に料理に活用できます。
④隠れ食塩も塩エコしよう!
パン類、麺類、漬物、魚肉加工食品、お菓子類など、食品自体の食塩にも注意しましょう。
⑤弁当についている調味料は使わないようにしましょう。
外食や総菜類を利用する場合も塩エコを忘れないようにしましょう。
⑥暴飲・暴食を避けましょう!
塩エコを実践しても食べる量が多ければ、塩の量が増えるので要注意です。
⑦食品成分表示を活用しましょう!
お弁当や食品に表示されている「栄養成分表示」を活用しましょう。商品を見比べて、より食塩の低い食品を選びましょう。
栄養成分表示(100g当たり) | |
エネルギー | ○○kcal |
たんぱく質 | ○○g |
脂質 | ○○g |
炭水化物 | ○○g |
ナトリウム | ○○mg |
Na(ナトリウム)量から食塩量を計算する方法
Na(mg)÷400=食塩(g)
以上、7つのポイントを参考に、気軽に出来そうな項目から塩エコを始めてみましょう。