ワンポイントリハビリ
自宅で簡単 タオルストレッチ
リハビリテーション科 作業療法士 伊藤 圭織
日常生活全般において、体の柔軟性はパフォーマンス向上やケガの予防に有効です。普段の体の使い方の癖で、知らず知らずのうちに体を緊張させ、固くしてしまっていることがあります。体の柔軟性を取り戻すための方法としては、ストレッチが有効です。
今回は自宅にある、手ぬぐい程度の長さの「タオル」を使用した簡単ストレッチをご紹介します。タオルに引っ張られる感覚を感じることで体に残る余分な力が抜け、徐々に体も柔らかくなっていきます。
〇肩周りのストレッチ
肩甲骨を大きく動かすことで肩周辺の血行を良くする効果も期待できます。
1.タオルの両端を持ち、肘を伸ばしながらタオルを広げ、そのまま腕を頭上まで上げます。
2.腕を後ろへ回し、そのまま上下させます。腕を下ろして肘を曲げた際に、左右の肩甲骨が寄せられます。
〇背中と腰のストレッチ
肩甲骨を大きく動かすことで肩周辺の血行を良くする効果も期待できます。
1.タオルを床に置き、真ん中を踏むように立ち、タオルの両端を持ちます。後ろに倒れるように体を持ち上げることで、背中が丸くなります。肩甲骨が背中の中央からはがされるように引っ張られるのが感じられます。
2.前かがみを深く出来る方は、さらにタオルを手に巻いて短くし、①と同じ動きをします。この場合は、腰に近い部分を伸長することができます。
〇下肢のストレッチ
1.タオルを二つ折りにして足に引っかけ、同じ側の手でタオルを持ちます。そのままゆっくりと体を後ろに倒して仰向けになると、太ももの裏側が引っ張られます。
※痛みのある方や疲れ・違和感がある場合は、決して無理をしないようにしましょう。