【宮城県岩沼市】24時間救急診療を提供できる救急指定病院。土曜診療も受付可。
宮城県岩沼市 社会法人将道会 総合南東北病院-救急指定病院-

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診療受付時間(月~土 8:30)休診日(日・祝・年末年始12/30-1/2)

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広報誌「みな・みな・ねっと」

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汗をかくこと

院長 松島 忠夫

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 月に最低一度は、できれば月に数回は身体を動かすことによって汗をかくようにしてきました。病院にいると、日常の外来や病棟業務では汗をかくことはまずありません。手術の際に、放射線の暴露予防で、鉛のプロテクターをつけて、その上に術衣を着ると、手術後は術衣がびっしょりとなっています。ディスポ(使い捨て)の術衣は通気性が悪く、プロテクターも通気性はないため、身体が二重に被われて、蒸し風呂状態になるためです。似たことは、以前(かなり昔)、船で釣りに出て、雨の際に防水のセパレートの雨具がゴム敷であった時にもありました。釣りが終わり、船から戻って雨具を脱いだら、下の衣類がびっしょりであったことを思い出します(今は通気性がよい雨具で、衣類が濡れて困ることはありません)。これらの汗は、さっぱり感はあまり感じません。現代人は、エアコンでの良好な温度調節によって、眼で見える汗をかく ことが明らかに減っていると思います。都会では特にそうで、そういった環境に長年暮らしていると、汗をかく機能が衰えてくる可能性があります。汗は体温調節に大事な役目を果たしています。夏場の熱中症発症が増えたと思うのですが、汗腺機能が落ちているためでしょうか。

 私が子供の頃、夏の暑い日「かくらん」になるからと梅酢を飲まされた記憶がよみがえりますが、子供の遊び仲間で、あれほど炎天下でいろいろ遊び回っていた頃、実際に倒れた、意識が無くなったようなことを見た覚えがありません。では、私が実際汗をかくために何をしているかといえば、低山登りです。春夏秋冬と季節を問いません。冬は雪があれば滑り止め(スノーシューか軽アイゼン)を靴につけて歩きますし登ります。冬場でも10分も歩いていると、汗ばみますし、さらに汗をかきます。数年以上続けているためか、汗腺の機能が保たれているのを実感し、太古の人間の身体だ、と気分も多少高まり、考えてみれば、エンドルフィン(※)も出ているのかも知れません。運動でかく汗は皮膚のエクリン腺からでるとのことです。この汗腺の機能をよく保つことは、身体の新陳代謝を活性化させ、免疫機能にもいい効果を与えているのではと思っています。今月も時間を作っていい汗をかくぞ。

 皆さんも無理のない範囲で、汗をかく習慣を身につけてみてはいかがでしょうか。

※脳内で機能する神経伝達物質のひとつ。マラソンなどで長時間走り続けると気分が高揚してくる作用「ランナーズハイ」は、エンドルフィンの分泌によるものとの説がある。

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