東2病棟のご紹介
東2病棟看護師長 宍戸 美希子
当病院には、回復期リハビリテーション病棟が南棟と東棟に1つずつあります。私が勤務する東2病棟は、東棟の4階にあり、急性期を経た脳血管疾患発症後の患者さんで主に麻痺などが残った状態の方や、肺炎など安静期間の間に筋力が衰え、日常生活を送るのに支障をきたした廃用症候群と呼ばれる状態の方が、日常生活に戻れるよう、残った機能を最大限に活かせるリハビリテーションを行っています。
一般病棟とは異なり、入院期間が長い場合が多く、リハビリスタッフも病棟に手厚く配置されております。また、看護師は今年、男性も一名加わり、人生経験豊富な多彩な面々が揃っています。入院中は日常生活を送りながら、生活の中で洗面、入浴、トイレ動作、車椅子への乗り移りなどを、繰り返し繰り返し行っています。リハビリテーションは長期間に及ぶこともあり、適度な運動と休養、健康管理を行いながら、在宅での環境整備や介護サービスの調整を行います。また、在宅生活での不便や不安を取り除けるよう、外出や外泊を繰り返し行い、日々のリハビリに活かしていきます。そして、徐々に克服して自信を持っていただき、 安心して自宅に帰れるよう、必要時には退院前訪問なども行っています。患者さんが辛い訓練の時期を乗り越え、晴れて自宅退院を迎えられた時は、スタッフとして達成感を強く感じ、患者さんの努力が報われたと感じます。また、退院後に通院の待ち時間などを利用して、退院した患者さんが元気な顔を見せに病棟まで来てくださって、自宅での様子を聞かせてもらえると、やりがいを改めて感じることができます。
東2病棟はどの病棟よりも賑やかで、季節の装飾や松島忠夫先生の趣味である写真を数多く展示しております。また、スタッフが中心となって季節に合わせた行事を開催し、患者さんにも楽しんで参加して頂いたり、ボランティアさんに協力を頂きマジックショーなどを開催しています。このように患者さんの気分転換にも積極的に取り組みながら、リハビリ意欲を向上できるよう職員一同頑張っています。