【宮城県岩沼市】24時間救急診療を提供できる救急指定病院。土曜診療も受付可。
宮城県岩沼市 社会法人将道会 総合南東北病院-救急指定病院-

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広報誌「みな・みな・ねっと」

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これからの暑い季節における水分補充について

脳神経外科医長 窪田 圭一

 一昨年、昨年と暑い夏でした。近頃は半袖で外を歩いている人も多く見かけられ、いよいよ暑い夏の到来を予感させます。今回は暑い季節における水分補充についてです。人間の体は半分以上が水分で構成されています。成人では体重のおよそ60%、乳児ではおよそ80%を占めるとされます。水分は恒常性を維持するために不可欠なもので、生命維持には欠かす事の出来ない非常に大切なものです。

●脱水症

 医学的には高張性脱水・等張性脱水・低張性脱水と分類がされておりますが、簡単には体内の水分量が減少している状態と理解していただければ解りやすいと思います。原因として発熱、下痢・嘔吐、高温下での運動・作業などにより体中の水分が失われる事が挙げられます。症状は、皮膚が乾燥している、体がだるい、元気がないなど様々です。吐く息からも水分は絶えず失われ、更にこれからの暑い季節では発汗量が増加する事によって、より体内から出ていく水分が多くなるという事を理解していただき、特に高齢の方は注意をして生活を送っていただければと思います。

●高齢者の特徴

 水分は血液や筋肉の中に蓄えられ、また一部は体内で絶えず生成されています。筋肉量の少ない乳児や高齢者では結果として蓄えられている水分量が少ないということになります。脳には視床下部と言われる体内の水分量を常に監視しているセンサーのような働きをしている部位がありますが、体内の水分量が減ってくると〝喉が渇いた〟という感覚をもたらし、私たちを飲水行動に駆り立てます。高齢者では視床下部の働きがやや遅れる傾向があり、結果として飲水行動が遅れる事があります。つまり、これからの暑い季節では、特に高齢者の方は知らない間に脱水症に陥ってしまう事があるということになります。

●脱水症の予防

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 特に暑い日は発汗により水分が体外に逃げていく量が増えますので、喉が渇いたと感じる前に意識的に水分を摂取するように心掛けてください。最近ではカラフルでお洒落な水筒が百貨店、スポーツ店で多数販売されています。お洒落の一つとして外出される時に携行されるのも良いでしょう。汗からは水分以外にもナトリウム、カリウムといった電解質も失われますので、塩分摂取、果物の摂取も心掛けるようにしてください。就寝中も絶えず水分は失われていますので、トイレに頻回に目が覚めないようでしたら、就寝前のコップ一杯程度の飲水も効果的です。昔からクーラーはぜいたく品と言われてきましたが、猛暑日などは無理をせず、脱水症、熱中症予防に積極的にクーラーを使用するのも良いかもしれません。

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