ワンポイントリハビリ
糖尿病予防のための運動療法について
リハビリテーション科 理学療法士 山本 有紀
糖尿病の多くは生活習慣病といわれ、食生活や運動不足などが大きく関係しています。糖尿病にならないためには、食事療法と運動療法が効果的であり、今回はその運動療法について紹介します。
■なぜ運動療法が効果的なのか?
①食後の高血糖を抑える
②インスリンが効きやすい身体になる
インスリンという血糖値を下げる物質が効きやすい身体になります。高血糖を抑えることで糖尿病予防につながり、肥満・高血圧の改善になります
■運動のポイント
①どのような運動が良いのか
⇒スポーツに限らず、家事やガーデニング、仕事にまつわる身体労作でも十分に効果的です。運動をする時間がない方は、外出するときは早足で歩く、遠回りして歩く距離を増やす、テレビを見ながらストレッチするだけでも実践してみましょう。
②運動量
⇒一般的には、1日に15~60分程度の運動が良いと言われていますが、これを1日3回に分けて運動する方法でも良いです。
③運動の負荷
⇒「やや楽である」くらいの運動が効果的です。運動がきつすぎると、血糖値が高くなったり、代謝を悪化させることもありますので、軽すぎず、きつすぎない運動をしましょう。
■運動例
踏み台昇降
階段や段差を使って、一段を上り下りする運動です。転倒等に気をつけて行いましょう。
※運動をしていて異常を感じた場合は、無理をせず、一度受診してみることもお勧めします。