薬局だより
医療用医薬品と一般用医薬品② ~一般用医薬品について~
薬局 薬剤師 中田 真生
先月号では医療用医薬品と一般用医薬品の違いについて説明しました。ドラックストアで購入できる一般用医薬品(OTC医薬品)は、さらに第1類~3類に区別されていますので、今回はその種類について説明したいと思います。
第1類医薬品
(薬剤師のいる店舗で購入可能)
一般用医薬品としての使用経験が少ないものや副作用、相互作用などの項目で安全性上、特に注意を要するもの。一般用医薬品としてリスクが特に高い成分を含む医薬品。
※医薬品例:ガスター10、ロキソニンS、ボルタレンテープなど、多くは以前医療用医薬品だったものに加え、リアップなどの毛髪用剤やバポナなどの殺虫剤もここに分類されています。
第2類医薬品
(薬剤師または登録販売員のいる店舗で購入可能)
副作用、相互作用などの項目で安全性上、注意を要するもの。まれに日常生活に支障をきたす健康被害が生じる成分を含む医薬品。
※医薬品例:風邪薬・解熱鎮痛薬・水虫薬・痔疾用薬などがここに分類されています。
第3類医薬品
(薬剤師または登録販売員のいる店舗で購入可能)
日常生活に支障を来す程度ではないが、身体の変調・不調が起こるおそれがある成分を含む医薬品。第一類医薬品及び第二類医薬品以外の一般用医薬品がここに分類されます。
■ 一般用医薬品の中には、スイッチOTC、ダイレクトOTCと呼ばれている医薬品もあります。
スイッチOTC
これまでは医師の処方箋が必要だったが、多くの使用実績があり副作用が少ないなどの条件を満たし、薬局で処方箋なしに購入できるようになった医薬品。保険適応とならない為、病院から処方された時と比べ高値となっている。
ダイレクトOTC
医療用医薬品としての実績がないままで一般用医薬品として発売されたもの。代表的なものにリアップがあります。