ワンポイントリハビリ
安全な入浴のために
リハビリテーション科 作業療法士 丹野 友晶
入浴は、体を清潔に保つことや、心身のリラックスにとても重要です。また、寒い時期には湯船につかって温まりたいものです。しかし、立ったままでの浴槽跨ぎは、高齢者や脚に障がいのある方には転倒の危険性があります。
そこで今回は、より安全な浴槽跨ぎの方法と、それを手助けする福祉用具について紹介します。
< 浴槽跨ぎの方法 >
浴槽跨ぎは浴槽の縁などに腰掛けて行うことで、より安全に行えます。
1.浴槽の縁が広い場合は、縁を活用しましょう。
2.浴槽の縁が狭い場合は、以下のような福祉用具を活用してください。
① バスボード
浴槽の上を渡したバスボードに腰掛けて、体を回転させて浴槽に入ります。
② シャワーチェアー
シャワーチェアーを浴槽と同じ高さにして、浴槽の横につけます。そこに腰掛けて浴槽を跨ぎます。
③ イレクター
イレクターパイプ(鉄鋼パイプにプラスチックを被覆したもの)と継手で作成した椅子を活用します。
様々な大きさの椅子が作成でき、浴室内に合わせて活用できます。
※上記はほんの一例です。その他の福祉用具について、分からないときや興味がある方は、福祉用具の業者やケアマネジャー等、専門スタッフに相談してみてください。