ワンポイントリハビリ
痛みに対する温熱療法について
リハビリテーション科 理学療法士 佐藤 美佳
リハビリ室や整骨院などでよく見かけるもので、肩や腰などを「あたためる」と痛みが楽になる機械がありますよね?その機械は、温熱療法の中の極超短波療法(マイクロ波)といわれています。
極超短波療法とは?
⇒まず、極超短波(マイクロ波)とは、家庭用電子レンジで食材を温めるのに使われている電磁波です。その極超短波が、身体の深部に到達し熱エネルギーが発生します。温めることによって、血管が広がり、代謝が上がります。そして、痛みの物質が排出され、疼痛が楽になります。
簡単に出来て良いのですが・・・
これには気を付けてください!!
①照射部分の汗
⇒発汗部分に熱が集中してしまいます。
②金属部分への照射
⇒人工関節の材料に含まれる金属の中には、極超短波に反応して高熱を持つ恐れがあるものもあります。熱でやけどをしたり、痛みが発生したりすることもありますので、金属挿入の手術を行った場合には必ず伝えて下さい。
③ペースメーカー・補聴器使用者
⇒誤作動や損傷の危険があります。