薬局だより
栄養ドリンクについて~パート2~
薬局 薬剤師 中田 真生
6月号に引き続き、栄養ドリンクの主な成分について説明していきたいと思います。
① ビタミンB2
細胞の再生や成長を促進するはたらきのあるビタミンで、健康な皮膚、髪、爪をつくります。そのほか、脂質の代謝を促進し、糖質の代謝にも関係しています。 ビタミンB2が不足すると、ニキビや肌荒れ、湿疹や皮膚炎などが起きます。その為、このビタミンは別名「お肌のビタミン」と言われています。また、口内炎、口角炎、 舌炎と云った口内の病気や唇の荒れにも関わっています。ビタミンB2は、強い光やアルカリに弱いです。栄養ドリンクの瓶が茶色い遮光瓶の理由の一つがこのビタミンB2です。レバーやハツ(心臓)、納豆、卵などに多く含まれています。
ビタミンB2も医薬品として使用されており、ビタミンB2欠乏による口唇炎や皮膚炎、ペラグラなどに使用されます。
② ビタミンB6
体内で補酵素として働き、アミノ酸とたんぱく質の代謝にかかわっています。健康な皮膚や髪、歯をつくり、成長を促進するので、特に発育期の子供には不可欠です。ビタミンB6は免疫機能を正常に保つはたらきもありや神経系に関与するため、不足すると、精神の不安定やけいれん、貧血、肌荒れ、鼻・口・眼の周りの皮膚炎、ニキビ、吹き出物、口内炎を引きおこします。にんにく、レバー、マグロ、カツオなどに多く含まれます。
ビタミンB6も医薬品として使用されており、ビタミンB6欠乏による口内炎や皮膚炎、末梢神経炎などに使用されます。
ビタミンは体に必要な成分ですが、過剰に摂取したからといってその分健康になるものでもありません。適度な摂取を心がけましょう。