ワンポイントリハビリ
腰痛の予防~日常生活での注意点~
リハビリテーション科 作業療法士 佐藤 いつみ
私たちは、知らぬうちに日々腰に膨大な負担をかけています。腰痛症は誰にでも起こり得るため、腰痛に見舞われる前に予防を行うことが大切です。
①正しい姿勢をとる
・座る姿勢(同じ姿勢を続けない)
右の図のように椅子に深く腰かけ、背すじを伸ばす姿勢が良いとされています。同じ姿勢を続けるのは腰に負担をかけるので、仕事の途中でストレッチや伸びをすると良いでしょう。
・重い物の持ち方
右の図のように、膝を十分に曲げてしゃがみ込み、荷物を体に密着させて、体全体で持ち上げるようにします。腰を過度に曲げないように注意して下さい。荷物を運ぶ時も体に密着させて運ぶと、腰への負担が少ないでしょう。
②負担の軽減
長時間同じ姿勢でいると、筋肉も固まっていまします。たまにストレッチや伸びをするなどして、体を動かすようにしましょう。
③入浴
お風呂に入るとお湯の浮力により、腰への負担が軽減します。温めることで血流が良くなり、痛みも緩和されます。筋肉の緊張をほぐすことが出来るため、入浴後のストレッチも良いでしょう。
④寝る時
仰向けは背骨が反った姿勢となるため、腰に負担がかかります。腰に痛みがある時は横向きで寝るか、仰向けの場合は膝の下に枕をいれて寝ると良いでしょう。
寝具は、柔らかいベッドや高すぎる枕だと、腰が落ち込んで背骨が不自然な状態になります。適度な硬さのものを選びましょう。