退院調整看護師からのお知らせ
在宅でもCVポート
南6病棟 看護師 菊地 敦子
<CVポートとは>
ポートとは、血管内に薬剤を注入するための医療機器で、完全に皮膚の下に埋め込まれています。そのため、埋め込まれた部分が少し盛り上がっていますが、基本的には普段通りの日常生活を送ることができます。埋め込む方法としては、外科的に局所麻酔で行われます。点滴を行う時は専用の針を留置し、行います。
<CVポートの適応>
CVポートは点滴の留置が難しくなっている人や、長期で化学療法など点滴治療を行っている方、在宅での点滴を行う方が適応となります。
※普段、私たちは“点滴は病院でしかできないもの”と思いがちですが、CVポートを使用することで、在宅でも点滴を行うことができます。在宅での点滴が可能になると、食事が出来なくなっても栄養状態を保つために行う静脈栄養法をすることが出来、在宅での療養が可能となります。ポートへの針の抜き刺しは、入院中は医師または看護師が行いますが、在宅で治療を行う場合は患者さん自身で行うことも可能です。きちんと管理すれば感染率も低く、長年にわたって長期使用することもできます。
CVポートでの点滴を在宅で行う場合は、入院中に医師・看護師が管理方法の説明を行い、安心して在宅療養できるようサポートいたします。“在宅での点滴は難しい”と思い込まず、医師・看護師へ相談してみてください!